抗がん剤による脱毛で起きること

抗がん剤による脱毛で起きること

 こんにちは、BARENのMayumiです。

これから抗がん剤治療を始める方も、大切な方がそういった局面を迎えている方も、いまとても大きな不安を抱えられていると思います。


私が子宮頸がんの告知をされたときも、ネットで調べても情報は溢れすぎていて、自分がまず何からすればいいのかわからず焦りました。

その時のことを振り返って思うことは、

「正しく知り、備えることが一番の不安解消につながる」ということです。

抗がん剤による脱毛のこと、それにどのように備えると良いのか。

私が経験したこと、調べたことがみなさまの不安を少しでも軽減できれば幸いです。

 

【目次】抗がん剤による脱毛について

  1. 脱毛が起こる理由
  2. 脱毛のスケジュール
  3. ケア帽子・ウィッグを選ぶ時のポイント
  4. 髪の毛以外の脱毛
  5. 脱毛による影響

 

1. 脱毛が起こる理由

抗がん剤治療をはじめると、副作用として髪の毛などの脱毛が起こります。

抗がん剤は細胞分裂が活発な毛母細胞(毛のもとになる細胞)に影響を与えやすく、毛根がダメージを受けることから脱毛すると考えられています。

脱毛が始まった時に自分で無理やり抜いてしまうと毛根を傷つき、地毛の回復が遅れる可能性があります。見慣れない自分の姿にショックを受けるかもしれませんが、少しでも早く回復するためにも正しい対処法を把握しておきましょう。

また髪が抜け始めには、頭皮が引っ張られるような痛みやかゆみなどの症状が出ることがありますが、多くは一時的なものだと考えられます。症状が改善されない場合や、実際に頭皮のトラブルが起こっている場合には、医師や看護師に相談してみてください。

私の場合、髪が抜け始める2日ほど前に、髪を逆目にすると頭皮が引っ張られるようなチリチリとした痛みましたが、抜け始めるといつの間にか痛みはなくなりました。

2. 脱毛のスケジュール

抗がん剤を投与すると、およそ2〜3週間後に脱毛が始まります。

脱毛する量や箇所は抗がん剤の種類や個人差によって異なりますが、治療終了後3〜6ヶ月頃に再び毛が生え始めます。

発毛のタイミングやスピードは個人差がありますが、その後1ヶ月に1cm位のペースで伸び、6か月~1年程度でベリーショートの長さ程度に回復します。

ただし再び生えてきた時に、毛質や毛の太さなどが変わったり、白髪が生えてくる場合もありますが、髪が伸びてくると治療前に近い髪質になるといわれます。

私の場合は、抜ける前は直毛でしたが、再び生えてきたときはひよこのような産毛→やや剛毛で癖毛になりました。
そして(レアケースぽいですが)もみあげがすごく濃くなって、剃ったら余計に濃くなるのではと怯えてました。剃ってみたらそれ以降生えてきませんでした。早く剃ればよかったです。

医療用ウィッグやケア帽子を使用する期間は、脱毛が始まってから地毛が回復するまでとなります。

前述の通り、毛が伸びるスピードは1ヶ月に1cm程度になるため、ウィッグやケア帽子が必要になる期間は1年から1年半程度になることが多くなります。


3. ケア帽子・ウィッグを選ぶ時のポイント

脱毛に備えた帽子やウィッグは、脱毛がはじまる前に準備しておきましょう。
長期間頼ることになるため、少しでも快適なものを選ぶためのポイントをまとめました。
※脱毛後は2〜4cm程度、頭囲が小さくなります

  • 通気性
    • 髪の毛がない状態だと蒸れたり汗をかきやすくなるため、通気性の良い素材を選びましょう。
  • 軽量で、頭の締め付けがない
    • 長時間使用するため、負担がない重さ・仕様かどうかを確認しましょう。
  • サイズ調整が可能 or サイズ調整不要
    • 脱毛・発毛のタイミングで頭のサイズが変わっていきます。緩くてずれてしまったり、逆に締め付けがきつくならないよう、サイズ調整のできるものかサイズ調整が不要のものを選びましょう。 
  • お手入れが簡単
    • 毎日使用し肌に触れるものなので、簡単にお手入れができるものが好ましいでしょう。
  • 場面を選ばないで使えるデザイン
    • 職場やレストランなどではツバのついたデザインは無作法になってしまう可能性があります。TPOにあったアイテムを選びましょう。
  • 価格
    • フルオーダー、セミオーダーのウィッグなどかなり高額になります。負担にならない価格帯で探してみてください。

 

また、脱毛は抗がん剤の副作用の中でも、多くの人が精神的苦痛を感じるとされています。

少しでもその気持ちを緩和してくれるような、テンションのアガるアイテムを探してみてください。

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4. 髪の毛以外の脱毛

脱毛というと一般的に髪の毛だけを想像することが多いですが、抗がん剤の種類によってはまつ毛や眉毛、ヒゲや陰毛など全身の体毛に及ぶこともあります。

脱毛するタイミングは髪の毛よりも1ヶ月ほど遅いことが多いようです。

また抜け方は一度に抜けるのではなく徐々に薄くなっていくため準備を急ぐ必要はありませんが、脱毛する前の写真を撮っておくと脱毛時のメイクの参考になります。

 

5. 脱毛による影響

見た目の問題だけではなく、脱毛すると身体は様々な影響を受けることになります。あわせて事前に知って備えてみてください。

脱毛することによる影響  用意しておくとよいもの
髪の毛

外傷を受けやすくなる

寒さや紫外線の影響が強くなる

ケア帽子/ウィッグ
眉毛

目に汗が入りやすくなる

人相が変わる

眉毛ティント/眉シール/アイブロウ
まつげ

目にゴミが入りやすくなる

人相が変わる

サングラス/伊達メガネ/つけまつげ
鼻毛

乾燥し粘膜が痛みやすくなる

埃などが入りやすくなる

マスク

 

脱毛は物理的な影響だけではなく、精神面への影響も強い出来事です。

身近な方に辛い気持ちを打ち明ける、同じ悩みを持つ人と気持ちを共有する、事前に情報を得て正しい備えをするなど、前向きになれる方法をぜひ模索してみてください。

脱毛をきっかけに、あえてBARENのスカーフハットのような これまでしたことのないスタイルに挑戦することで、ファッションに対する意識が変わり、今までよりおしゃれに楽しく日々を過ごして欲しいという願いを込めています。

失ったものを取り戻すだけではなく、新しい自分発見をするきっかけにもなっていただけると幸いです。

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