BAREN(バレン)医療用帽子 創業者インタビュー

【BAREN(バレン)誕生までのストーリー】

Q. 今日はBARENに対する Mayumiさんの想いや、創業のストーリーをお聞かせください。
まず最初に、BARENを作ったきっかけはなんですか?

きっかけは私自身が子宮頸がんに罹患したこと、そして抗がん剤による脱毛中に自分がかぶりたいと思えるケア帽子やウィッグと出会えなかったことです。

2021年に子宮頸がんのステージ3と診断され、抗がん剤治療を開始しました。その時に医師から「治療のための抗がん剤で髪の毛が抜けるから医療用のウィッグやケア帽子を用意するように」と伝えられたんです。

 

Q. 癌の告知だけでもショックなのに、脱毛も重なればさらに戸惑いますよね。

そうですね、かなり困惑していました。それで早速探し始めたのですが、ケア帽子は「いかにも病人です」というデザインのものしか見つけられずに気が滅入りました。
医療用ウィッグもいくつか購入してみたのですが、締め付けられて頭痛を引き起こしたり、蒸れて汗だくになってしまったりとかぶり心地も良くなくて。
中級クラスのわりと高めなウィッグを購入したのですが、結局全くかぶらなくなりました。
そのことを看護師さんに話したところ、「同じ悩みを抱えて、一時的に普通の暮らしを諦めてしまう人も多い」と教えてもらったんです。

それを聞いて、「それならオシャレでかぶり心地の良いケア帽子を私が作っちゃえばいいのでは?」と思いつきました。いま思えばこの時の会話がBARENの出発点だった気がします。

ただでさえ闘病中で諦めなくてはいけないことが多いのに、おしゃれと心地良さまで諦めたくない。その一心で、すぐに帽子のデザインと起業の準備にとりかかりました。

 

Q. ご家族は闘病中に起業するということに驚いていませんでしたか?

それはもう驚いていましたね(笑)でもおしゃれなケア帽子を作りたいと思った経緯として、心配をかけている娘たちにこれ以上病人っぽい姿を見せたくなかったということもあって。色々と驚かせてしまいましたが、以前と同じようにおしゃれをして、前向きに進んでいる姿を見せられているかなと思っています。

娘たちはいま小学生なのですが、モデル撮影のときの手伝いをしてくれたり、商品に対する意見を出してくれたり、“BARENちゃん”スタンプを作ってくれたりと、積極的にサポートしてくれています。

 

BARENちゃんスタンプ

 

夫にも「ケア帽子の製造販売をするよ」と伝えていたのですが、おそらく小規模で売ることを想像していたのか、いきなり法人化して事業計画書を書いたり資金調達しはじめた私をみて驚いていました(笑)

色々と思うこともあるはずなのに、笑顔でサポートしてくれる家族に感謝しています。

 

Q. いきなり起業するのはかなりの勇気がいりませんでしたか?

市場調査を始めた時に、年々がんの罹患者は増加傾向にあり若年化しているにも関わらず、ケア帽子のデザインや機能のアップデートがされていないことに気づいたんです。絶対今のままじゃいけないと思いました。

そして、インテリアブランドの製造販売事業のスタートアップから携わっていた経験も大きかったかもしれません。
作る商品が家具から帽子に変わるけど、ビジネス的には違わないはず。私にもできる気がする!という自信がありました。

さらに前職では大手ITベンチャーでwebデザイナーをしていたので、そのスキルも生きています。「経験してきたことがひとつに繋がって、すべてBARENに活かせる!これが私の使命なのかもしれない」と思えたんです。

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Q. それでも始めてみると苦労も多かったんじゃないですか?

それはもうたくさんありました(笑)

「おしゃれかつ快適なケア帽子とは何なのか」を考え尽くした結果、「スカーフハット+前髪ウィッグ」のスタイルにいきついたのですが、そこからが大変でした。

「面ファスナーでウィッグと帽子をくっつけられるこういうデザインの帽子を作りたい」と仕様書を見せながら業者に相談するのですが、結論からいうと30社以上(帽子25社/ウィッグ7社)に断られました。「こんな帽子は作ったことがないのでできない」と返事をくれるところはまだ親切な方で、返事すらくれないところもありました。製造個数が少ない上に特殊なデザインなので取り合ってくれなかったんですよね。

 

Q. 30社以上もトライするとは粘り強いです。私なら3社で諦めてます(笑)諦めようとは思わなかったのですか?

「できないわけはないだろう」と思っていたので、諦めるという発想はなかったです。実際その後話を聞いてくれる業者に出会えました。でもそこからがまた大変で。作ってもらったサンプルに修正をかける度に1ヶ月半かかるので、結局開発に1年かかってしまいました。製造個数が少ないので工場の空き時間を使って製造するため後回しになってしまうんですよね。早く形にしたいのに、すごくもどかしかったです。

 

Q. スカーフハットの生地などもぜんぶ Mayumiさんが選んだのですか?

そうです。まずは生地の見本市のようなところに行って、その後にショールームに4,5社くらい行きました。1社4,000種類くらいのスワッチ(生地見本)があるのを各社全部見ました。デザインはもちろん、触り心地や重さがすごく大切で。スワッチではいいなと思っても、実際に作ってかぶってみると重く感じたりするんです。たった20gの重さが快適さを左右するんですよね。

デザイン性、通気性、重さ、皺にならない素材、ざぶざぶ洗濯できる、など様々な観点から総合的に点数をつけて選定していきました。数万点の中から選び抜いたものをいま商品化しています。

スカーフハットに前髪ウィッグをつけるための面ファスナーも、皮膚にあたってチクチクして欲しくなかったので医療用のものを探し出して使用しています。とにかく細部ひとつひとつに妥協せず、考え抜いて作り上げました。


 

Q. スカーフハットのデザインに関してはどのようなこだわりがありますか?

まずは絶対にバレない、ということです。ブランド名のBAREN(バレン)は「バレない=バレん」のダジャレからつけました(笑)襟足や前髪、もみあげが自然と隠れるように何度も試作を繰り返しました。

スカーフのリボンを自分で結んで調整できるので、頭の大きさや、脱毛中なのか発毛中なのかに左右されず快適にかぶることができます。髪の毛が生えてくると帽子を押し上げて浮いてしまうことがあるのですが、BARENではそういうことがありません。もちろん風で飛ばされて脱げることもありません。そして、おしゃれなのでリカバリー後もずっと使えるデザインになっています。

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Q. BARENの譲れないコンセプトを教えてください。

BARENをどのような商品にするか考えていた時に、もっと保守的なデザインも候補に上がりました。普通のキャップやニット帽に前髪をつけただけ、とか。
日本でスカーフを頭にかぶっておしゃれする人はかなり少ないので、悪目立ちするのではという意見もあったんです。

でもその時浮かんだのは、髪の毛を失ってしまったのに、ただ元の姿に戻ったかのように隠すだけでいいのかという疑問でした。マイナスをゼロに戻すだけではつまらない、どうせなら大きく振り切ってプラスにしちゃえばいいのじゃないかと。髪の毛が抜けなければしなかったであろうおしゃれを提案すべきなのでは、と思ったんです。

 

 

Q. たしかにスカーフをかぶっている人は少ないですが、実際かぶってみると驚くほどどんな服にも馴染みますよね。普段のコーディネートが格上げされる感じがしました。

そうなんです。色々な生地を試した結果、もちろん無地の黒などのベーシックな商品も使いやすいのですが、柄物もコーディネートに取り入れやすかったりするんです。最初は無難に無地のカーキを作ってみたりしたのですが、ステンカラーコートと合わせたら植物博士みたいになってしまって(笑)柄がある方が意外にも合わせやすいんだなと思いました。作ってみないとわからないことがたくさんありました。

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Q. BARENを生み出して、一番の喜びはなんですか?

それはもう、お客様からのレビューを読むことです。強い想いをもって始めたBARENですが、「本当にこの形であっているのか?」「受け入れてもらえるのか?」と不安でいっぱいでした。でもいざ販売を開始してみると、心のこもったレビューをたくさん頂いたんです。

 

Q. 良いレビューが多いのですか?

今いただいているレビューが191件(2024年1月時点)なのですが、平均★4.9点になります。件数の多さや評価の高さももちろん嬉しいのですが、みなさん本当に心のこもったレビューを書いて下さっていて・・・嬉し泣きしながら読ませてもらっています。

 BARENを心の支えだと言ってくださる方が多いのですが、私こそお客様の声に支えられ背中を押してもらっています。もちろん「もっとこうだったらいいのに」というご指摘も真摯に受け止め、改善の参考にさせて頂いています。


いまBARENを検討している方にもレビューを読んで頂いて、「BARENがあればこんな生活になるんだ」ということを夢見て頂けたらもっと嬉しいです。

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Q. BARENを通じてお客様に伝えたいことは?

根底にあるのは「ただでさえ闘病中で辛い人に、少しのストレスも感じて欲しくない」という想いです。起業する際の事業計画書にも、BARENを広めていくにはそうあるべきだと思いそう書きました。でももはや、そんな文字面の綺麗事ではなく、今ではその想いしかないくらい私の原動力になっています。

闘病中の方のストレスを少しでも軽減できればと、可能な限りおしゃれで、快適で、コスパの良い商品を作りたいといつも考えています。
販売価格も原価から逆算してギリギリのラインで価格設定しました。

わたしが心から望んだプロダクトで、ヘアロスに悩む世界中の人々を笑顔にしたい。その想いは日に日に強くなっています。

 

日本だけでなく、世界中にBARENが広がったら本当に素敵ですよね。

例えば乳がんにしても、患者数が増加しているのは日本だけではありません。世界的に患者数は増えており、特にアメリカでは全女性の8人に1人の割合で乳がんにかかる恐れがあるといわれています。

日本だけでなく、世界で必要としている方たちにどうやったらBARENを知ってもらえるか、いま模索しています。

 

MayumiさんのBARENに対する情熱をお聞きし、世界中のヘアロスに悩む方たちがBARENをかぶっている姿が私にも見えてきました。ありがとうございました!

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